私のお願い、届いてますか?
「河田さん、お客さん来てるわ」
暑さも厳しくなってきたある日、デスクで仕事をしていると、先輩に声をかけられて、来客用のブースに向かう。
角を曲がって、ソファーに座っている人物を目にして、私は懐かしい気持ちが込み上げてきた。
「朝岡さん!」
「やあ、河田さん。久しぶり」
沖縄のリゾート開発でお世話になった朝岡さんは、私に笑顔を向けた。
「今日は、どうして、ここへ?」
「秋から始まる新しいプロジェクトで協力してもらう会社がこの近くにあって。河田さんの企画、うちの会社の関係者の中でもすごく好評で、どうしても伝えたかったんだ」
「本当ですか!?」
すごく嬉しかった。一生懸命絞り出した企画を他の人も興味を持ってくれるものだったと言う事実が。
「うん。元気そうでよかったよ。あっ、そうそう、これからも何かの時は力になって欲しいと思ってるから、連絡先聞いても差し支えないかな?」
「はい!」
そういえば、結衣子さんや礼人さんとは、こっちに戻ってくる前に連絡先を交換してたけど、朝岡さんとはそう言うタイミングなかったな。
お互いスマホを取り出して連絡先を交換する。
「仕事は、どう?」
「楽しいですけど…その日その日で精一杯です」
「2年目はそんなもんだよ。河田さんは優秀な人材だよ」
暑さも厳しくなってきたある日、デスクで仕事をしていると、先輩に声をかけられて、来客用のブースに向かう。
角を曲がって、ソファーに座っている人物を目にして、私は懐かしい気持ちが込み上げてきた。
「朝岡さん!」
「やあ、河田さん。久しぶり」
沖縄のリゾート開発でお世話になった朝岡さんは、私に笑顔を向けた。
「今日は、どうして、ここへ?」
「秋から始まる新しいプロジェクトで協力してもらう会社がこの近くにあって。河田さんの企画、うちの会社の関係者の中でもすごく好評で、どうしても伝えたかったんだ」
「本当ですか!?」
すごく嬉しかった。一生懸命絞り出した企画を他の人も興味を持ってくれるものだったと言う事実が。
「うん。元気そうでよかったよ。あっ、そうそう、これからも何かの時は力になって欲しいと思ってるから、連絡先聞いても差し支えないかな?」
「はい!」
そういえば、結衣子さんや礼人さんとは、こっちに戻ってくる前に連絡先を交換してたけど、朝岡さんとはそう言うタイミングなかったな。
お互いスマホを取り出して連絡先を交換する。
「仕事は、どう?」
「楽しいですけど…その日その日で精一杯です」
「2年目はそんなもんだよ。河田さんは優秀な人材だよ」