麗しの薔薇
「……急すぎるよ天さん。」
目の前のご立派な建物を前に思わず口から零れる。
そう、遡れば昨日。いやあれは深夜だからほぼ今日。
天さんから電話があった。
「麗薇、明日から登校だからな。」
と。
そしてその朝には制服やらが届き、今に至る。
本当に急すぎる……。
パソコンで簡単な情報は手に入れてあるけど、もうちょっと準備あるかと思ってたのに。
というか制服とか、朝の表の世界とか、慣れなさすぎて身が引ける。
まぁ、今ここで再び考えても仕方がないんだけど。
大きなため息を我慢し、とりあえず理事長室に行けと言われたので、校舎に足を踏み入れた。