クールな番犬くんは学園最強のオオカミでした
今だってみんなノートに計算式を走らせていて、だれも手をあげない。
だれも手をあげないとテキトーに指してくるから、当てられませんように!と心の中で願いながら、とにかく必死に手を動かさないといけない。
わたしも黒板の式をノートに写して。
さあ問題に取りかかろうか、というときだった。
「7」
となりから解が聞こえてきたのは。
「「えっ⁉︎」」
驚きの声とともにみんなの視線がこっちを向く。
もちろん、わたしも顔を上げてとなりを見た。
つまんなそうに頬杖をつきながら黒板を眺める斑。
当然、机の上にはペンもノートも出ていない。
……ということは、暗算⁉︎
しかも、なんていう早さで解くの?
「せ、正解」
ちゃんと正解するんだから、テキトーじゃないことが証明された。
頭がいいのは知ってたけど……ここまでとは思わなかった。
「うおー!すげー!」
「さすが学園最強」