二度目の好きをもらえますか?

0.Prologue



 男女分け隔てなく、仲良くできるのが私の理想だった。

「……あ、わり」

 不意にドンと肩がぶつかった。振り返ると他クラスの男子で、私は無言で頭を下げた。帰り支度をし、丁度教室を出たところだ。

「な、今の誰だっけ?」

 ぶつかった男子が私の背を見て笑う。

「ああ、確か小泉……だったかな?」

 ーー小泉じゃないよ、“小谷”だよ。

 そう心で訂正するものの、私もその男子の苗字はうろ覚えなので咎める側には立てない。

 尋ねておきながら、他クラスの男子は「ふぅん」と興味なさげに呟き、「それよりさ」とテンション高く別の話題に切り替えた。そんな彼らを尻目に、私は廊下を歩き出す。

 階段の踊り場で談笑する男女数名の姿を見て、自然と羨望の息をついた。
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