ゲームセット
・・正直、今・・。

「あたし、あの事件は夢だったんじゃないかって思うんです。」

「夢・・?」

竹内さんは首をかしげてあたしを見る。

「はい・・だって、信じれないんですよ・・普通の中学生のあたしが・・殺しあいの遊園地に参加したんだなんて・・」


・・・あたしの親には、泣かれてしまった。

でも・・何も言わずに、抱きしめてくれた・・。

「それに・・」

そう言って、言葉をきった。

響華さんの行方が・・分かっていないんだ。
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