The previous night of the world revolution7~P.D.~
…と、思ったのだが。

「こんにちは、ミミニアさん。良い天気ですね」

「…」

俺は『ブルーローズ・ユニオン』本部の廊下を歩いていたミミニアを捕まえた。

探しましたよ。

偶然を装って会えるように、本部をぐるぐる歩き回っていた。

全然偶然じゃない。

「ミミニアさんですよね。えぇと、苗字は…」

「…ミミニア・シュロット」

じろりと俺を睨むようにして、フルネームを教えてくれた。

へぇ、そんな名前だったんですか。

「ありがとうございます、ミミニアさん。今時間はありますか?」

「…何か?」

疑わしげに、ミミニアは俺を睨んでいた。

この組織にいる連中は、人を睨むのが挨拶代わりなのだろうか。

独特の社風だな。どうかと思いますよ、俺は。

「いえ、もし良かったら今夜…一緒に執事喫茶に行きませんか?」

「…何でよりによって、その店に誘うんだ…?」

後ろでルルシーが何かを呟いていたが、聞こえなかった振りをした。

え?良いじゃないですか、執事喫茶。

女性を招くには最高のお店だと思いますよ。

「俺の店なんですよ。本来夜の営業はしてないんですが、ミミニアさんが来てくださるなら、特別に今夜だけ貸し切りにします。どうですか?」

出血大サービスですよ。

あまりこういう特別扱い的なことは、しない方が良いのだが…。

女という生き物は、いつだって「特別扱い」が好きなものだからな。

別にミミニアを口説くつもりはないが、都合良くミミニアが俺に惚れてくれたら、これ以上なくやりやすいのだが…。

「断る」

あぁそうですか。はい。

断るにしても、もう少し考えてからにして欲しかったですね。

全く愛想の悪い女だ。

愛想の女は嫌いだね。俺のハーレムに入れる価値もない。
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