極上パイロットはあふれる激情で新妻を愛し貫く~お前のすべてが愛おしい~
胸のあたりまである長いストレートの髪は作業の邪魔にならないようにひとつに束ねているけれど、ヘルメットをかぶっているとシャワーを浴びたあとのように汗で濡れてしまうこともしばしばだ。

身だしなみを整えることも仕事の一環であるキャビンアテンダントの隣には、正直並びたくない。

彼女たちは、すらりとした体形に整えられた髪型。
きれいにメイクを施したモデルのような美人ばかり。

一方、百五十四センチという小柄な私は、汗を流すだけでなく、時々修理で油まみれになった手で顔をこすってしまい、『鏡見てこい。真っ黒だ』と池尻さんに茶化されるありさま。

とはいえ、整備士になるのは大学在籍中からの夢だったため、仕事には誇りを持っている。


今回はシートベルト以外の故障はなく、次のパイロットに機体を託せそうで胸を撫で下ろした。

池尻さんがフライトログに署名をして、パイロットとの引き継ぎを始める。

< 10 / 52 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop