極上パイロットはあふれる激情で新妻を愛し貫く~お前のすべてが愛おしい~
ただ井上が言うように、艶のある長い髪が印象的だったため、短くふぞろいな髪だったのが意外で、彼女が同一人物なのか自信がなかった。

その上、忙しい業務に揉(も)まれているうちに、その出来事も忘れてしまっていた。


「少し前に見かけた。大学の後輩なんだ。学科もサークルも同じで……」
「お前、自動車部って言ってなかった?」


チーズを口に運ぶ月島の質問にうなずく。


「そう。航空宇宙学科はグライダー部に入るやつが多いんだ。でも、俺はエンジンを触りたかったから自動車部。見事に全員男だったのに、俺が四年のとき、一年の女の子がひとりだけ入ってきた。それが夏目。数回しか話したことはないけど、ちょっとミステリアスな子だったな」

「ミステリアスね……」


月島がつぶやく。

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