極上パイロットはあふれる激情で新妻を愛し貫く~お前のすべてが愛おしい~
井上はいいやつだし、盛り上げ上手だ。口数が少なそうな夏目にはもってこいのタイプのように思えるけれど、ダメだと即答していた。


「なんでだよ」

「夏目は真面目な子なんだよ。女なら誰でもいいなんてやつはちょっとな」

「誰でもいいなんて言ってないだろ。本気ならいいんだな」


適当に流すと思った井上が突っかかってくるので、ため息が漏れた。


「井上、察しろよ」


月島が井上を制する。すると井上はまたニタニタしだした。


「あー、そういうことか、やっぱり」

「やっぱりってなんだよ」

「素直になれよ、岸本」

「意味わかんねぇよ」


井上の言葉に即座に反論していた。


ふたりは俺が夏目に好意があると勘違いしたようだ。

しかし、好意がどうかというほど彼女と会話を交わしたわけでもなく、ついさっきまで整備士として働いていることも知らなかったのだから、勘違いも甚(はなは)だしい。

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