幼なじみの終わらせ方
日曜日
「お、おはよ」
「さ、紗世…可愛い…」
デートだと意識してくれたのか、いつもより念入りに巻かれた黒髪も、
初めて見るワンピースも、照れた顔も堪らなく可愛い。
「初人も、髪、似合ってる、よ?」
「ありがとう」
「なんか、照れちゃうね…」
これはいい手応えでは…?
「よし、では今日は水族館へご案内します」
「え、水族館?やった!」
ぱあっと広がる笑顔で俺がやられそうだ。
一日、持つかな。