全てを捧げる。
〇〇目線



私の名前は●●〇〇
突然だけど、私は
前世の記憶がある

元々生まれた時から持っていた訳じゃ無い
知ったのはつい最近
幼稚園の頃
夢の中に前世の私が出てきた
前世の私…
違うそうじゃない
あれは
私の神様

あの人が私を操作している
あの人が私の全て
あの人が絶対

「おはよう!雪!」
「…」
反応が無いのは当たり前
でも今日は目を合わせてくれた!嬉しい!
「今日の朝ごはん何食べて来た?」
「…」

「ねぇ、今日も話掛けられてるよ…」
「可哀想だね…」
「あんな…」
「”いじめっ子”から話し掛けられるなんて、」

そう
私は”いじめっ子”
でも、本当のいじめっ子では無い
雪を守ってるだけ
雪は弱いから、みんなの事を見下してしまう
たまに暴力も振るっちゃうけど、仕方が無いよね
雪が責められたら可哀想だから、私が庇ってるの!
でも、これは”あの人”の指示だから
私は辛くないよ!


放課後


「私に話し掛けないで」
「気持ち悪い」
ボコッバコッ
「…」
痛いけど
これはあの人の指示だから
逆らっちゃいけない
私の使命は
雪を守る事
あの人の指示は”絶対”だから

「雪ちゃん…」
「大好き、だよ、」
「五月蝿い」
ザクッ

傷口が燃えるように痛い
でも、でも、耐えなきゃ
守り抜かなきゃ
じゃなきゃ、
私の存在価値なんて無い

守らなきゃ
守らなきゃ

頭がクラクラする
雪、を守らなきゃ、
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