俺様社長は純情な田舎娘を溺愛する 〜その後のエピソード〜
披露宴だけは会社向けにするべきだ。
っと、翔の父のたっての希望で、
結婚式と別の日に行う事になった。

せめて結婚式は果穂の好きにして欲しいと、今夜は2人で式場探しをする事になっている。

式は出来れば年内に。

翔がそう言っていたから場所が決まったらきっと、それなりに忙しくなる。

cafeもなかなか出せなくなる。

その前までになんとか、少しでもお店を出してそのお金で婚約指輪のお返しをプレゼントしたいと思っている。
それが今の、果穂の密かな目標である。

ちなみに翔へのクリスマスプレゼントは、
どうしても欲しいと、本人たっての希望で『まごころcafe』のエプロンになった。

果穂とお揃いの、そのエプロンは彼女がミシンで手作りしたもので決して高価な物では無い。 
それなのにエプロンを渡した時、子供の様に大喜びしてくれた。

今やそのエプロンはキッチンカーでお手伝いをしてくれる度に活躍しているが、
初めからそのつもりで考えていたんだろうなと、翔の底無しの優しさにいつも甘えてしまっている。

だから、彼に今度こそちゃんとした物を贈りたい。と、果穂は意気込んでいる。
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