俺様社長は純情な田舎娘を溺愛する 〜その後のエピソード〜
「あっ、大皿って無いかなぁ?」

可奈が不意に言うから、果穂は踏み台を取り出して吊り戸棚を開き大皿を探し始める。

それに気付いた翔は、慌てて駆け寄り踏み台から果穂を抱えて下ろし、

「危ないから、俺が探す。どんな皿?」
軽々、吊り戸棚に手を伸ばしいくつか大皿を取り出す。

「あっ……、ありがとう。」
果穂が指で示す1枚の皿を残し、
後を戸棚に戻して、翔は何食わぬ顔で元居た場所に戻る。

そんな様子を可奈は、唐揚げを揚げながらチラチラ見ていた。
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