俺様社長は純情な田舎娘を溺愛する 〜その後のエピソード〜
そんな状態で待つ事、数十分ほど。

ガチャッ
と、リビングの扉が開いて翔がパジャマ代わりのスウェット姿で入って来る。

「果穂、まだ起きてたのか?
明日の為にも早く寝ないと。…どうした?」

果穂の事になると人一倍敏感な翔は、
いち早く察知する。

「ちょっと…、ソファに座ってもらっていいですか?」
緊張しながら果穂が言う。

ただ事では無い空気を感じて、 
翔も神妙な顔になりソファに座る。

「何?怖いんだけど…どうした?」

翔の隣に果穂も座り、大きく深呼吸する。

その様子を怪訝な顔で見つめながら、翔はいろいろ思案する。
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