ラスト・クリスマス
初対面なのに、どうしてこんなに優しいのだろう?

私は、あまり人に甘えるようなタイプではないのに、

「何も話さなくて構わないから…今夜だけ、電話繋いだままで居てくれる…?」

そんなことを懇願してしまった。

「いいよ」

「ありがと…」

「飛鳥が寝たあとも、ハンズフリーにして繋いでおくから」

「あ…りがとう…ホントに…」

「構わないよ。それで飛鳥が少しでも楽になるなら」

その言葉を聞いたとき、安堵のせいか、急に睡魔が襲ってきて、こたつで眠ってしまった。
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