ハイスぺな俺が北川さんに相手にされない


「そういや、イケメン、イカ好き?」
「イカ…
刺身は結構食いますよ」
「ほんと?あのさぁ、イカ釣り、
興味ない?」
「んー…」

いつもの釣りトークが始まってしまった…
しかも、今日は誘いかよ…

釣りは興味ないって言ってるのに…
それに、ハイスペの俺は
魚にもモテるから、
その辺のイカ、全部俺のとこにくるよ。
いいのか?
田中さんは釣れなくても。


返答に困っていると、
後ろからかわいい気配がした。

「あのう、加瀬さん、
ちょっとお時間いいですか?」

北川さん!

色んな意味で来てくれてありがとう!!


俺と北川さんが部屋を出て行こうとすると、
田中さんの声だけが追いかけてきた。

「イカ釣り、すごく面白いよー」


やれやれ。
逃げきれた。


「加瀬さん、さっき動画見ました!
あれ、どうしたんですか?」
「ん、俺が作った」
「えっ?!あの、野球のルールを説明してくれてる動画ですよ?」
「うん。俺が昨日の夜作った」

北川さんは目を見開いた。

「あのクオリティのを一晩で?」

俺が頷くと、北川さんは口を両手で覆った。


「す、すごい…」









< 18 / 206 >

この作品をシェア

pagetop