ハイスぺな俺が北川さんに相手にされない


食事は終わり、
俺と北川さんはチーズとワインを
楽しみながら、
スマホのオセロゲームのアプリで
対戦したりして遊んだ。


ワインもすぐになくなり、
調子に乗って、
ウィスキーも飲み始めたら
北川さんがかなり酔ってきて、
俺は慌てて彼女から
グラスを取り上げた。


「もうやめた方がいい」
「まだーいけるー」
「ううん、いけない」
「いけるー」

やばいな、かわいいな。

顔赤いし、ヘラヘラしてるし、
千鳥足だし…

あんだけ俺と食事と野球観戦にいくの
拒んでたのに、
こんな無防備な姿を
見せるのは問題ないのか?

「これなにー?」
「子供の頃、サッカーの大会でMVPに
なった時にもらったトロフィー」
「ほえー」

うわー…
ダメ口だし、いつも俺たちの間に
隔てられてる壁もなくなった感じだし、
なんというか、これが
素の北川さんなのだろうか…

どうしよ、可愛すぎて
このままだと確実に魔がさす!




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