卯月と初恋が訪れる
「らるは本当に可愛いよ、好き」




みちるが便乗してきた。





「2人ともからかうのやめて!私は普通の人だから!」





私は2人から離れようと走った。




すぐに追いついてしまった。




この2人は運動もできたってこと忘れてた…。





「入学早々鬼ごっこするところも可愛い、好き」




「みちるはちょっと静かに!あぁ、また中学の時みたいにみんなみちるの味方になっちゃったら…、考えただけでも恐ろしい」




私は心の中で同じクラスにならないことを願った。




でも考えてみたら中学のとき、2人とずっと同じクラスで友達がいなかった。




「…彼氏の前に友達作らないと」




小さく呟いた。
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