明日、この命が終わっても
「お前、さっきから何回咳き込んでるんだ。もういい加減寝ろよ。昨日も一昨日もまともに寝てないだろ」
そうラーグリマは声をかけたものの、ローガンは床に落ちた筆を拾って首を横に振る。その目には「絶対にやめない」という強い意志があった。
「僕は絵を描くよ」
ローガンはそう言って微笑み、絵の具をキャンバスに優しく塗っていく。絵を描く時には、場所によって筆を使い分けなければならないとラーグリマは聞いたことがある。だが、ローガンが持っているのは古くなった一本の筆のみだ。それでも、彼はいつも素晴らしい絵を完成させる。
「絵に時間を費やしてどうするんだ?お前は有名な画家でもないし、誰かに絵を教えているわけでもないのに」
人間は本当にくだらないことをするんだな、とラーグリマはため息を吐きながら言う。だがローガンは怒ることもなく穏やかな声で言った。
「……そうだね、ラーグリマの言う通りだね。僕は画家じゃなくて、ただ好きで絵を描いてるだけ。だからこそ描くんだよ」
そうラーグリマは声をかけたものの、ローガンは床に落ちた筆を拾って首を横に振る。その目には「絶対にやめない」という強い意志があった。
「僕は絵を描くよ」
ローガンはそう言って微笑み、絵の具をキャンバスに優しく塗っていく。絵を描く時には、場所によって筆を使い分けなければならないとラーグリマは聞いたことがある。だが、ローガンが持っているのは古くなった一本の筆のみだ。それでも、彼はいつも素晴らしい絵を完成させる。
「絵に時間を費やしてどうするんだ?お前は有名な画家でもないし、誰かに絵を教えているわけでもないのに」
人間は本当にくだらないことをするんだな、とラーグリマはため息を吐きながら言う。だがローガンは怒ることもなく穏やかな声で言った。
「……そうだね、ラーグリマの言う通りだね。僕は画家じゃなくて、ただ好きで絵を描いてるだけ。だからこそ描くんだよ」