この胸が痛むのは
『今日は殿下がいらっしゃるから』
アグネスから聞いて、無理矢理に馬車に乗り込んだ。
どんな男か、自分の目で見たかったからだ。
男から見て、こいつは駄目だと思ったら、
アグネスに忠告しようと思っていた。
君はまだ15じゃないか。
身代わりを押し付ける男なんか、こっちから
振ってやれ。
もっといい男が外には多くいる。
……そう張り切って。
正面から、バロウズの王弟殿下と対峙した。
静かな微笑みをたたえていて、胸の内を読ませない評判通りの美しい男だった。
金髪で青い目のアグネスと、それ以上に輝く金髪と紫の瞳のアシュフォード殿下は、7つも歳が
離れているのに、お似合いに見えた。
多分、今彼女の隣に座っている同年代の自分よりも。
時間が経つ毎に、王弟殿下の微笑みは深くなり、却ってそれが怖かった。
特に調子に乗って『ネネ』とアグネスを呼んだ時。
殿下の瞳が暗くなり、それに気付いて、もう駄目だと。
アグネスから聞いて、無理矢理に馬車に乗り込んだ。
どんな男か、自分の目で見たかったからだ。
男から見て、こいつは駄目だと思ったら、
アグネスに忠告しようと思っていた。
君はまだ15じゃないか。
身代わりを押し付ける男なんか、こっちから
振ってやれ。
もっといい男が外には多くいる。
……そう張り切って。
正面から、バロウズの王弟殿下と対峙した。
静かな微笑みをたたえていて、胸の内を読ませない評判通りの美しい男だった。
金髪で青い目のアグネスと、それ以上に輝く金髪と紫の瞳のアシュフォード殿下は、7つも歳が
離れているのに、お似合いに見えた。
多分、今彼女の隣に座っている同年代の自分よりも。
時間が経つ毎に、王弟殿下の微笑みは深くなり、却ってそれが怖かった。
特に調子に乗って『ネネ』とアグネスを呼んだ時。
殿下の瞳が暗くなり、それに気付いて、もう駄目だと。