エリート国際弁護士に愛されてますが、身ごもるわけにはいきません
はずかしくて言えないという意味だろう。わかってはいても、彼女から欲しがってほしい大和は愛撫の手を緩めない。
一気に攻め立てることはせず、緩やかに快感を与えながら、一枚ずつ瑠衣の理性のベールを剥いでいく。
「も、だめ……大和さ、おねが……」
羞恥で全身を桜色から朱色に染めて瑠衣が懇願したのに満足し、大和はなんの隔たりもなく瑠衣を貫いた。
「あぁぁ……っ!」
「……っく、なか、熱いな。蕩けきってる」
焦れた瑠衣の中がキツく絡みつき、すぐにでも持っていかれそうになるのを奥歯を噛み締めて堪える。
彼女との結婚は如月法律事務所を継ぐため、そして大和の次の後継者をつくるため。
けれど瑠衣との交わりを、単なる子作りのための行為にするつもりはない。
互いの汗で肌を濡らし、無防備な姿を晒し、求めるままに快楽に耽る。
そんな時間を共有したいと思うのは、心から愛した瑠衣だからこそ。大和は愛しい妻の腰を掴んで引き寄せ、より深く己を埋めた。
「好きだよ、瑠衣」
自分を貫く熱の衝撃か、大和の言葉か、声も出せずに元々大きな黒目がちの瞳をめいっぱい開け、ぽろぽろと涙を零す瑠衣。