エリート国際弁護士に愛されてますが、身ごもるわけにはいきません
彼女が〝アメリカでの仕事に未練はない〟〝自ら望んで結婚した〟という大和の言葉を信じられないのなら、できることはただひとつ。
胸に溢れるほどの愛を伝え続け、彼女を安心させるしかない。
瑠衣が信じられるまで何度だって言おうと、大和は真摯に言葉を紡いだ。
「ずっと瑠衣が好きだった。だからプロポーズしたし、瑠衣との子供ならほしいと思った。入籍後一ヶ月で避妊をやめた時、子供ができれば瑠衣と一生一緒にいられるとズルいことも考えてた。それくらい、手放したくないんだ」
「大和さん……」
「瑠衣、好きだ。愛してる」
生まれて初めて口にした愛の言葉は、瑠衣の拗れて凝り固まった思考を溶かすのに十分な威力を持っていた。
「私……怖くて。大和さんが本当に望んでいるものを諦めていたらどうしようって。だから、選択肢を奪わないようにしなきゃって……」
「うん」
縋るように見上げてくる瑠衣の頬を包み、零れ落ちる涙を唇で拭う。
「これからも、ずっと一緒にいてもいいですか?」
「もちろん。いてくれないと困る」
「本当に? 私、大和さんの未来を奪ってない?」
「なにも奪ってない。むしろもらってばかりだ」
瑠衣といる時間は落ち着くし、どれだけ仕事で疲れて帰ってきても、彼女の顔を見るだけで癒やされた。