研がれる私/長編エロティックミステリー
愛するが故…⑦



「それが一番確実よね、やっぱ。じゃあ、その堅実な方法で行く?みんなはどうかしら」

私はあえて自分の返答を留保して、まず3人に投げ返したわ

この時、いろんな思惑が瞬間的に私の脳裏を巡ってたんで…

咄嗟に3人の反応を確かめる機会としたの

で…、3人は互いに顔を見あってた

うん、それで、誰がどう出る…


***


「うーん、どうなんだろうか…。今回、こうして4人が同じ目的で行動することになった訳ではあるけどさ、厳密には、ルイに誘われたってことだよな?」

最初の発言者は石橋だったわ

まあ、今までこの3人となると、だいたい石渡のプーが口火を切るパターンだったんで、ここでもコイツが真っ先にと思ったんだけどね…

で…、石橋は私に顔を向けて続けた


***


「…君は単に”すきま女優の館”で書き上げたストーリーの延長をさ、実際に”演じる”ってことで、”恋人役”の石神を殺すって動機からだよね。対して我々3人は、石神に被った屈辱と苦痛への復讐、恨みを晴らすって思いがモチベーションのベースになってる。となれば、ヤツには苦しみを与え、その口から悔恨ないしはこっちへの謝罪、反省の弁を引き出したい。これが素直な気持ちだと思うけど…。他の二人はどうよ?」

「ああ、俺も石橋の気持ちと一緒だ。今までの仕打ちを考えたら、あっさり苦しませないで殺すんじゃ意味ないって。この際、できる限り痛ぶって、苦しむ顔を拝みたいね。そんで、こん畜生って、ボコボコにもしてやらなきゃ気が済まん。高石もだろ?」

あら…、やっぱり石渡はこう出たわね

でも、石橋を受けての言ってのがね…

ちょっと今までと違ったかなって気はした…




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