私に秘密でアイドルをやっていた幼馴染のお兄ちゃんに愛されてます!
ゲームの休憩時間、テレビをつけたら理久がCMに出ていた。

「本当にアイドルなんだ・・」

今、私の横にいる人が画面の向こうにも映っている。

「まだ、信じられない」

私の呟きを聞いた理久がこちらを向く。





「信じられないなら、今度のコンサート見にきてよ」





「コンサート?」

「美鈴に見にきて欲しい」

「私?」

「俺、緊張しやすいから美鈴がいたら心強いよ」

理久は私が断れない言い方をよく分かっている。

私は小さく頷いた。




「俺のこと、意識してね」




「うん?なんか言った?」

「何でもないよ」

理久と私はゲームを再開した。
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