私が愛した人は…
そうなんだよね。

でも、ワインレッドの服にあってたから、ネクタイもそっち系の色も似合うと思うんだけど。

けど、四條さんの好みと違うかもしれないし…。

「龍。四條さんの好みに合わすほうがいいかな?私的には、赤とかでも似合うと思うんだけど」

「鈴が好きな方で、いいんじゃね?鈴からのなら、兄貴なんでも喜ぶと思うし」

そうかな?

そうだといいんだけど。

じゃあ、ワインレッドにしよう。

柄は、チェック柄にした。

店員さんに渡し、ラッピングもお願いした。

「もう寄るとこないか?」

「うん。大丈夫。付き合ってくて、ありがとう」

お店を出て、車に乗ろうとしたときだった。

え?

なんで?

向かい側の歩道を、四條さんが歩いていた。

その横には…

三好さんがいた。

どうして、2人が一緒に…?

どーゆー、関係?

四條さん、今は組の仕事のはずじゃ…。

2人は曲がっていき、姿が見えなくなった。

「…ず。鈴」

はっ!

龍が声をかけてきた。

「乗らないのか?」

「あ、ごめんごめん」

私は車に乗った。

「敦也さん。ちょっと頭痛いので、マンションの方に送って貰ってもいいですか?」
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