私が愛した人は…
第6章
『終わった〜』

私と龍は、椅子にもたれた。

今は、パーティー会場のホテル部屋にいる。

龍と、護衛として敦也さんが。

パーティーまで5時間あったので、残りの課題2教科を終わらした。

って言っても、後3時間ある。

私は、16時からヘアセットするから実質2時間。

村田さんが来てくれる。

暁さんに貰った、ブレスレットもちゃんとしている。

もちろん、ネックレスも。

「龍って、パーティー出たことないの?」

「ない。今日が初めて。多分、これからは出ると思うけど。仕事も、4月から少しずつ教えていくって言われたしな。早く覚えて、兄貴の負担も減らす方がいいしな」

「龍って案外、お兄ちゃん想いだよね。てか、暁さんのこと好きだよね?ブラコンっていうの?」

「ブラコンじゃねーし」

お兄ちゃん想いと、好きは否定しないんだ(笑)

「小さい頃は、よく組長にくっつき回って」

「敦也さん。余計な事言わないでください」

敦也さんが言うのを、途中で声を被せて止めた。

多分、暁さんにベッタリだったんだろうな(笑)

歳も離れてるし。

時間になるまで、3人で話していた。

敦也さんは、時間になると入口まで村田さんを迎えに行った。
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