私が愛した人は…
鈴は、来ていなかった。

担任に鈴のこと聞いたら、親戚が不幸事にあったので、一学期は休むと連絡があったと。

鈴に、親戚はいないはず。

学校を休む言い訳だろう。

学校に行くと、必ず龍に会うし、俺にも会うから。

けど、マンションに学校の用意を置いていってるって事は、学校を辞める気だ。

「マンションに行ってくれ」

「分かりました」

病院に迎えに来た、慎吾。

「しばらく、在宅勤務するから。仕事の書類、後で届けてくれ」

「分かりました」

本来なら、今日16日から仕事を詰める予定でいた。

鈴の誕生日前日から、2週間休みとるために。

だが、鈴がいなくなり探さないと行けないので、入院中にある程度は終わらした。

マンションに着くと、寝室に行った。

鈴の物は、ほぼ残っていた。

無いのは、財布と携帯ぐらいだ。

鈴にでんわしながら、リビングに行った。

ん?

ソファーの前の机に、紙が置いてある。

それと…

去年の誕生日にあげたネックレスと、パーティーの時にあげたブレスレット。
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