私が愛した人は…
第8章
「絶対、龍と行動しろよ。何かあったら、すぐ電話してこいよ」

「わかってますよ」

昨日から同じ事を、ずっと言ってる暁さん。

「昼迎えに来るからな。頑張ってこいよ」

仕事早く切り上げて、来てくれるらしい。

「ありがとうございます」

今日から、2学期。

夏休みの宿題は、昨日無事終わった。

夕方までかかったから、ギリギリだったけどね。

夜は、マンションから暁さんと花火を見た。

「指輪、してねぇのか?」

「アクセサリー禁止だしね」

本当はしていたいけど、没収される方が嫌だし。

教室に行くと、空雅の姿があった。

空雅はこっちを見て、一瞬固まっていた。

私たちが席に座ると、空雅はこっちに来た。

龍が立ち上がり私の前に立とうとしたけど、「大丈夫」と言い、手を引っ張って止めた。

「あの日以来、一緒にいるのみなかったのに、まだ一緒にいるんだ。ちゃんと警告してあげたのに」

警告とは、手紙の事だろう。

私は立ち上がり、空雅の目をみて言った。

「私は、暁さんといる。四條組のみんなといる。空雅に何言われても、私は絶対に暁さんの傍から離れない」

「はぁー…。仕方ない」
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