私が愛した人は…
「こちらでよろしいでしょうか?」

『はい』

日曜日。

お昼すぎに暁さんの仕事の合間に、指輪を取りに来た。

指輪つけるのは、婚姻届を出してからつけようってなって、今日はリングケースに入れて置いとく。

私は学校もあるし、平日学校いってる時は外しとかないと行けないけど。

店員さんから受け取り、お店を出て本家に戻った。

「組長、鈴さん。これ、書きました」

「俺も書きました」

家に入ると、杉野さんと敦也さんに声をかけられた。

「ありがとうございます」

「ありがとうな」

書いてもらったのは、婚姻届の証人の欄。

2人に書いてもらわないと行けなくて、杉野さんと敦也さんにお願いした。

一番お世話になってるしね。

婚姻届を受けとり、私は部屋に戻り暁さんは仕事に戻った。

今日は、夕方には帰ってくるらしい。

帰ってきて夜ご飯食べてから、マンションに帰る。

明日と明後日休み取ってくれてるので、私も休むことにした。

私は指輪が入った袋をみつめた。

本当に結婚するんだな…

夢見たい…

好きな人と結婚できるって、とっても幸せな事なんだな…
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