私が愛した人は…
お風呂からあがり、リビングに行った。

時計を見ると、22時前だった。

「今日は行かないと伝えた。鈴、髪乾かしたるからこい」

四條さんは、洗面所からドライヤーを持ってきて、私の手を引っ張り、リビングのソファーに座らせてきた。

「髪の毛長いから、自分で乾かしますよ」

「いいから」

そう言うと四條さんは、スイッチを入れ私の髪を乾かしはじめた。

あー、やばい。

頭触られてるからか、眠くなってきた。

頑張って起きとかないと。

私はうっつらしながら、睡魔と戦っていた。

「いいぞ」

「ん…ありがとうございます…」

「眠いのか?」

「いや、大丈夫です」

「嘘つけ、眠いんだろ。ほら、来い」

四條さんは私をお姫様抱っこし、さっきまでいた寝室に連れてこられ、ベッドに寝転ばされた。

「もう寝ろ。おやすみ」

「おや、すみ、なさい…」

私はすぐに眠りについた。
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