私が愛した人は…
あ、この人、四條さんの事狙ってるんだ。

私が四條さんと関係ある事をクラスの子に聞いて、この前接触してきたんだ。

あの時言っていた「以後お見知りおきを」って、そう言う事だったんだ。

私いるの気付いてて、案内するって言ってるよね?

「すみませんが、案内は大丈夫です。では、失礼します」

四條さんは、私の肩を抱き言った。

そのまま三好さんの横を、通り過ぎた。

通り過ぎる時、一瞬だけにらまれた。

そのまま、人気が少ないとこに行った。

「やっぱり、接触してきましたね」

「あぁ」

やっぱり?

「鈴。さっきの人と知り合いか?」

龍が聞いてきた。

「知り合いっていうか、この前名前だけ名乗られた」

「いつ?」

「龍待ってる時に。クラスの令嬢の子と来て。特に何もされなかったから、言わなかったけど」

「鈴、アイツに何かされたら、すぐ言え」

四條さんに言われた。

何かって?

「話の流れでわかると思うが、アイツの父親は三好組の組長だ。まぁ、会食でもお見合いの話が出てな」

やっぱり、お見合いの話はでてたんだ…。

「文化祭で、娘の方から近付いてくるとは思ってたが。もしかしたら、鈴に何かしてくるかもしれないから、何かされたらすぐ言え」
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