fantasista 3 ー永遠にー
俯くあたしの前で、
「えーーーッ!?戸崎選手と知り合いなの!?
教えてよ!」
なんて女性の声がする。
そして柊は言った。
「俺たちも新婚旅行だ。じゃあな」
柊はそっとあたしの背中を押す。
だからあたしは、俯いたまま歩く。
歩きながら、泣きそうだった。
あたしは散々柊のことで落ち込んできたけど、一番酷いのはあたしだ。
柊は高校時代も、あたしと付き合い始めてからは女の子と遊ばなかった。
告白も断っていたようだ。
柊なりに、大切にしてくれていたのに。