銀髪のイケメン暴走族
2章 REDサファイアの姫


私の名前は、緩槁三郷(ぬるかわ みさと)。

高校3年生。

私が通う高校は、普通の高校と少し違くて暴走族が居るんだ。

私は、全くと言っていい程怖くない。

だって、私の家族暴走族一家だから。

お父さんは元総長で、お母さんは元レディース。

お父さんの叔母叔父なんかはヤクザ。

お兄ちゃんは、どこかの暴走族に所属してるんだって。

その中に居る私は、……慣れたもんよ。

家に帰ると、ドラマみたいに玄関の両端に黒いスーツを着た男の人がズラーって並んでて、『おかえりなさいませ!お嬢様』って、毎回言われる。

本当困った。


まぁ、それもあってか暴走族が居る学校って怖くないんだよね。

私のクラスに、〝銀牙夒〟っていう男子が居るんだけど、半年前から今日には居ない。

相手の属と殺りあって命の危機らしいんだ。


それが、今日。銀牙は、学校に姿を現した。


銀牙とは、同クラ。


丁度授業、銀牙が体調が悪くなったらしく手を上げた。

先生は、保健委員でもある私を指名。

銀牙と教室から出たと思ったら、「悪いここでいい」って、言い出したもんだから私思わず素を出してしまった。

危うく正体が銀牙にバレるところだったけど無事保健室に送り届けた。


その帰りのこと。

「……私、なんでドキドキ💓してるの?」

まさか……銀牙の事……いやいや、それは無い。

だけど、銀牙はどこからどう見ても遠くから見てもかっこいい。

もう!私のバカっ!

寄りによって銀牙に惚れるなんて!




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