銀髪のイケメン暴走族
REDサファイアとBLACK・rainy 霾黎裟side
あの日は、雲が濃く灰色で雨が降っていた。
雨の中夒のチームと敵チームとでやり合っていた。
縄張り争いで。
夒、霾黎裟、簓、毅陀は、体に雨を浴びる。
髪から水滴が落ちる。
「はぁ、はぁ……」
「もう、へたれたのか?今度は俺たちの番だ」
「「「おりゃーあぁぁぁあ!!!」」」
夒達は……〝BLACK・rainy〟にこてんぱに殺られた。
霾黎裟、簓、毅陀は、まだ良かった。
夒の方は……頭も体も殺られその場に倒れた。
頭から血を流す。
その場に血の海が出来る……
「〝REDサファイア〟お前たちの負けだ」
BLACK・rainy達は高笑いをREDサファイアに浴びさせその場から立ち去った。
霾黎裟は、辛うじて動けることが出来たから夒を助けるため救急車を呼び俺を目を閉じた。
その後、霾黎裟は病室で目を覚ました。
簓と毅陀は、手当をしてもらったのか近くの椅子に腰掛けていた。
俺達は、〝BLACK・rainy〟に負けた。
〝REDサファイア〟が、強かったはずなのに……
夒も失いかけた。
もう、暴走族なんて懲り懲りだ。
どんよりとした雨は、思い出して頭が痛い。