切れない縁
水曜日***
定時で仕事を終え、寮でご飯を食べてからあの喫茶店へ向かった。
カランコロン♪
とドアを開けると、前と同じ席に井上さんは座っていた。
「すみません。遅くなって」
「イヤ、俺も今来たところ。コーヒーでいい?」
「はい。」
「メシは食った?」
「はい。寮で食べて来ました。」
「そうか。」井上さんはマスターにコーヒーを2つ頼んだ。
「ふ〜。では返事を聞いても良い?」
「はい。その前に…私は短大卒なので井上さんの4つ下です。そんな私が転勤族で頑張ってお仕事をする井上さんを支えてあげられるか不安なんです…」
「うん。あのさ、俺が考えてる夫婦ってお互い結婚したら年上とか年下とか関係なく対等な立場だと思うんだ。
だから不安なことは我慢せずに2人で良く話し合って2人が納得するならそれでいいと思ってるんだ。
もしかして、仕事を続けたいのかな?」
「ちょっと違うというか…もし、来春に辞めたらせっかく採用して下さった会社に申し訳ないと思っているんです…」
「たぶん来春はないよ。営業部って最初の5年は転勤ないみたいだからあと3年は今の営業所だと思うわ。」
「じゃあ、3年後に転勤だとして結婚はいつ…」
「俺もいろいろと考えたんだけど、転勤前の2月はどう?」
「じゃあ、私は約3年… ふ〜。不安が解消されました!
井上隆二さん。結婚を前提のお付き合いをお受けいたします。
但し、ひとつ私と約束して欲しいのですが…
浮気だけはしないで下さい。
もし浮気をしてるとわかったら私は一緒に暮らすのは無理だと思うから…
だから私と離婚してから好きな方とお付き合いして下さい。」
「ハハ。家庭を壊してまで浮気するほど馬鹿じゃないよ。
美波。ありがとう。本当に温かい家庭を作ろうな」
コクンと頷いた美波。
定時で仕事を終え、寮でご飯を食べてからあの喫茶店へ向かった。
カランコロン♪
とドアを開けると、前と同じ席に井上さんは座っていた。
「すみません。遅くなって」
「イヤ、俺も今来たところ。コーヒーでいい?」
「はい。」
「メシは食った?」
「はい。寮で食べて来ました。」
「そうか。」井上さんはマスターにコーヒーを2つ頼んだ。
「ふ〜。では返事を聞いても良い?」
「はい。その前に…私は短大卒なので井上さんの4つ下です。そんな私が転勤族で頑張ってお仕事をする井上さんを支えてあげられるか不安なんです…」
「うん。あのさ、俺が考えてる夫婦ってお互い結婚したら年上とか年下とか関係なく対等な立場だと思うんだ。
だから不安なことは我慢せずに2人で良く話し合って2人が納得するならそれでいいと思ってるんだ。
もしかして、仕事を続けたいのかな?」
「ちょっと違うというか…もし、来春に辞めたらせっかく採用して下さった会社に申し訳ないと思っているんです…」
「たぶん来春はないよ。営業部って最初の5年は転勤ないみたいだからあと3年は今の営業所だと思うわ。」
「じゃあ、3年後に転勤だとして結婚はいつ…」
「俺もいろいろと考えたんだけど、転勤前の2月はどう?」
「じゃあ、私は約3年… ふ〜。不安が解消されました!
井上隆二さん。結婚を前提のお付き合いをお受けいたします。
但し、ひとつ私と約束して欲しいのですが…
浮気だけはしないで下さい。
もし浮気をしてるとわかったら私は一緒に暮らすのは無理だと思うから…
だから私と離婚してから好きな方とお付き合いして下さい。」
「ハハ。家庭を壊してまで浮気するほど馬鹿じゃないよ。
美波。ありがとう。本当に温かい家庭を作ろうな」
コクンと頷いた美波。