余命1年の人生
「そういえば、もう1人の学級委員は?」

と、先生がそう呟いたあと生徒指導室のドアが開いた

「すいませーん、遅れました〜、ゲホッ」

走ってきたのか、息が切れてる女の子

声のした方を見ると琴美だった

「おぉ?遅れるなんて珍しいな。来たところ悪いけど、資料作り頼まれて欲しいな」

「あれ?鮫島くんだ!資料作り?分かりました!」

「すまん、先生これから会議なんだ。2人でやればすぐ終わるだろうから、がんばれ」

応援の言葉を残し、先生は生徒指導室を後にした

「ゲホッ、全力疾走してきたから、咳が、止まらない。ごめん、ちょっと水飲むね」

琴美っていつもの時間に起きて、いつものようにちゃんと学校に来てたのにどうしたのだろうか

「琴美、大丈夫?」

琴美は俺の右隣で水をがぶ飲みしてる

「はぁ〜、やっと落ち着いた。うん、大丈夫だよ。お兄ちゃんと少しだけケンカしてきて、逃げるようにね、あはは」

そういう琴美は少し苦しそうだった
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