エリート脳外科医は離婚前提の契約妻を溺愛猛攻で囲い込む
 私の作っていた兄の好物でもあるホイコーローをお皿にいれ、朝の残りの卵焼きとお漬物を冷蔵庫からとりだし、具沢山の味噌汁を兄がついでくれればその日の夕食は完成。
 兄と二人の食卓なんてこんなもの。

 ぱちんと手を合わせて、いただきます、と声が揃った。

 食べだして少ししてから、兄は箸をおく。
 何かと思って兄を見ると、兄は重そうに口を開いた。

「……香澄は、大丈夫か?」
「え? 何が?」
「いや……。ほら、昴が変にお前に構うから」

 そう言いかけて、兄が言葉に詰まる。
 私は苦笑した。
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