部長、恋しませんか?〜文芸部の部長は3人のイケメン部員に愛される〜
「ちょっと朔也、もっと言い方を優しく・・」

二人が私を心配そうに見ている。

違う。

心配されることじゃない。

これは喜ぶことだ。

「大丈夫です!」

私は、顔をあげて3人の方を向いた。

「今まで部員が私だけだったので、指摘して貰えるのは本当に嬉しいんです!」

「暁くん、どうすれば私の小説はもっと良くなりますか!?」

私が真面目にそう聞くと、暁くんが吹き出した。

「お前、最高だな」

「地味な眼鏡かと思ったけど、話しがいがあるわ」

暁くんが自分のカバンから原稿用紙を取り出す。



「俺のも読んでくれる?」



「野々花の意見も聞きたい」



私は始め驚いて固まっていたが、何とか手を伸ばした。




「私も厳しめでいきます!」




あれ、なんか今自然に笑えたかも。

私の笑顔を見た暁くんが私に近づき、私の眼鏡を奪った。

「ちょっと!」

暁くんが私の顔を覗き込む。





「野々花、お前コンタクトにしたら?」





「え?」





「その方がぜってぇ可愛い」





いやちょっと喜ぶな、私ー!

いつも女の子に囲まれてるこの人たちの可愛いは挨拶だから!

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