献身遊戯~エリートな彼とTLちっくな恋人ごっこ~
淳司はそれが癪に触ったのか眉根を潜めたが、やはり予想通り穂高さんと喧嘩をすることはできないらしく、相変わらず私に敵意を向ける。
「へぇ、アンタ彼氏じゃないの? コイツ、けっこういいよ。マジでなんでも言うこと聞くから」
「淳司……!?」
「なにしても文句言わねぇドMだよ。痛くしてもよがってる変態女」
やめて……。
最悪すぎて泣きそうだ。
どうしたらいいわからずにうつ向くしかできない。
こんな形で、過去のこと知られたくなかった。
付き合っていたとき、淳司がしたいと言うことをすべて受け入れていた。
断って傷つけたくなくて、「気持ちいいよ」と泣きながら笑う時間が積み重なっていくたびに、私はエッチが怖くて、苦痛でたまらなくなっていた。
穂高さんには知られたくなかった。
隣で彼がどんな顔をしているのかはわからないが、不快になったに違いない。
もう嫌だ。
恥ずかしくて消えてしまいたい。
しかし涙を堪えてうずくまる私のすぐ隣から、「……うるせぇな」とボソリと低い声がした。