献身遊戯~エリートな彼とTLちっくな恋人ごっこ~

「待って、待って、清澄くん、お願い」

「いいよ。そのままイッて」

演技なんてしている余裕はなかった。
声は抑えようとしても勝手に出るし、体は痙攣しているみたいに小刻みに揺れる。

「待って、やだ、もうダメッ……」

体の奥に迫ってくる切ない感覚に抗えなくて、彼に抱きついて耐える。

「んん、んんんんっ」

顔を押し付けて身を震わせた。

指の刺激は続いていたが、私が気持ちよさに耐えきり脱力すると、やっと解放くれる。

「はぁ……はぁ……」

意識が朦朧とする。
すごかった……。
なんだったんだろう、今の。
放心状態とはこのことだ。

「……清澄くん……」

清澄くんはどうしてこんなことをしてくれたんだろう。
ホテルに入ってから今まで、彼は私を気持ちよくさせることしかしていない。
恋人のように、TLのヒーローとヒロインのように、ずっと優しく導いてくれている。

「清澄くん……私も……」

正直、ここまでの展開にいっぱいいっぱいで、これから彼に同じことを返せる気力が残っているか微妙なところだ。

でも、がんばりたい。

なにをしたらいいだろう。
なんでもできる。

不思議。
こういうとき、いつもどこかで微かな嫌悪感があったはずなのに、清澄くんにはなんでもしてあげたいと思ってしまう。

尽くしてもらった後では、自分も同じ分だけ返したくなるのだろうか。
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