献身遊戯~エリートな彼とTLちっくな恋人ごっこ~

『清澄くん……最後までしても大丈夫だよ』

ダメだ、思い出すとたまらなくなってきた。
俺にも尽くそうとしてくれる彼女の仕草は、まさにTLヒロインのよう。
これはたしかに、男なら彼女の尽くし体質を逆手にとって欲求を満たそうとするのだろう。

だがヒーローの俺は違う。
彼女が戸惑うくらいに優しくし、気持ちよくして、決して流されて盛るようなモブな行動は取らない。
もっとお互いが恋い焦がれてからどちゃくそ甘いキラッキラのエッチをするんだ。

……が、少し焦りすぎていた。

最高すぎて体の関係から始まってしまったが、TLは純愛とセットだ。
体を焦らすとともにそろそろ気持ちを深めていかなきゃならない。

ホテルばかりではなくもっと彼女を喜ばせることをしなければ。

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