献身遊戯~エリートな彼とTLちっくな恋人ごっこ~
案内されるまま先にソファに座らせてもらい、「広くて綺麗なお部屋ですごいね」と感想を言った後、つい「さすがメガバンク……」と溢す。
「そんなことないよ。会社から補助が出てるから。係長になるまでは社員寮だったしね」
清澄くんは、生活感のないキッチンに飾られるように置いてあったワインとワイングラスをテーブルへと持ってくる。
綺麗に注いでくれて、お洒落なおもてなしとはこういうのか……としみじみ眺めた。
「いただきます」
清澄くんの隣で飲むワインは、雰囲気だけで酔いそうだ。
彼はジグソーパズルの箱を開け、そのピースをテーブルに広げる。
「パズル、思ったより小さいね」
「これならすぐ出来るな」
額縁を模した枠の中に、ピースを当てはめていく。