献身遊戯~エリートな彼とTLちっくな恋人ごっこ~
「……清澄くん……」
彼のものにしてほしい。
身も心も繋がって、TLのふりではなくて、本当の恋人同士になれたら──。
「続きはまた今度にしよう」
「……え」
宣言とともに、彼は私のスカートを整えて立ち上がった。
私は呆気に取られ、ソファから体を起こす。
「どうして……? 清澄くんは?」
「一日歩いて疲れただろ。少し休んだ方がいい。シャワー浴びる?」
彼はシャワールームを指差した。
これは始まりのシャワーではなく、終了のシャワーだという口ぶりだ。
「清澄くんは……最後までしたくないの?」
「え? まさか。もう少ししたら、もらうよ」
「もう少しっていつ? 今じゃダメなの?」
もしも私を焦らすという作戦ならもう成功しているから、もう全部奪ってほしい。
気持ちよくて満たされていたけど、清澄くんと繋がれないなら自分だけ満足しても今は足りない。
必死な私を前にして、彼は困った顔でつぶやいた。
「……うん。今はダメかな」
──どうして?