❤️俺の抱擁に溺れろ、お前の全てが欲しい、極道の一途な愛
「まさか、ありえません、お店なら、ユリエですからあるかもしれませんが、
さっきは花園かすみだったんですから」

「社長に聞いてみたらいかがですか」

大館さんの言うことはないと思っていた。

社長が嫉妬するなんて……

本郷くんも本郷くんだよ、なんで今更あんなこと言ったんだろう。

私は急いで社長の後を追いかけた。

「かすみ、なんだ、あの男は……」

なんだって言われても、なんて答えればいいの?

「あのう、前にちょっとだけお付き合いしていた男性です」

「聞いてねえぞ」

「すみません、でも話す必要ありますか」
「はあ?」

「怒鳴らないでください」

私は健斗さんが怒ると怖い、だって極道だから。

涙が溢れて止まらなかった。

俺は頭に血が昇って怒鳴ってしまった。

かすみの腕を引き寄せ抱きしめた。

「ごめん、泣くな、怒鳴って悪かった」

私は社長の胸にすがりついて泣いた。

「かすみ、あいつと寄りを戻さないよな」

「しないです」

社長は私を強く抱きしめてくれた。

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