❤️俺の抱擁に溺れろ、お前の全てが欲しい、極道の一途な愛
お会いすることは出来ないとのことです、昨日の真山梨花様とのお約束は大変失礼致しました、急用が出来まして、ご連絡も差し上げず、申し訳ないと新堂が申しております」

「分かりました」

スマホは切れた。
剣城はユリエの働いているキャバクラに向かった。

「あら、真山組若頭の剣城さん、今日はどんな御用かしら」

「客としてきた、キャバ嬢ユリエを指名したい」

「申し訳ありません、ユリエは体調を崩して、お休みを頂いております」

この店のママが対応した。

「そうか、じゃ、ママで」

「あら、ユリエちゃんの偵察かしら」

「まっ、そんなところだ、率直にどんな女だ」

剣城はママに尋ねた。

「そうねえ、お嫁さんにしたいタイプですよ」

「嫁さん?」

剣城は不思議そうな表情を見せた。

「気立がよくて、可愛くて、気遣いが出来て、指名No.1ですから」

「そうなんだ」

「そのかわり、個室と店外デートはNGにしろとの、新堂健斗さんからのお達しなんです」

「新堂健斗の女なのか」

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