❤️俺の抱擁に溺れろ、お前の全てが欲しい、極道の一途な愛
健斗はそんなかすみが愛おしくて、抱きしめた。

「夢だな、かすみ以外の女を抱くことはない」

「でも、健斗さん、結婚するんですよね、約束はどうされたんですか」

「かすみが心配することじゃない、大丈夫だ」

健斗はかすみのおでこにキスを落とした。

「かすみはゆっくり静養して、病気を治すことだけ考えればいい」

かすみは頷いた。

健斗に頼ってはいけないと思いながら、今は心細い気持ちが勝り、

健斗に甘えていた。

そこに大館がやってきた。

「若頭、真山組若頭剣城彰さんがお会いしたいと連絡がありました」

「真山組若頭?」
「はい、昨日のお食事の相手、真山梨花さんの側近です」

「文句でも言いにきたんだろう、今は急用で忙しいから当分約束は果たせない、
そう伝えてくれ」
「かしこまりました」
大館は今は何を言ってもダメだと思い、断りの連絡を剣城にした。
「新堂組の大館と申します、申し訳ありませんが、新堂健斗は現在多忙なため、
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