ドS弁護士は甘い罠を張る。~病院で目覚めたら危険な男の婚約者になってました~
七生が紹介してくれた美容院でカットをし、仕上げにヘアアイロンで髪を巻いてもらうと、それだけでがらっと雰囲気が変わった。

短い髪に合わせて切りそろえたため、肩下くらいの長さになった。
頭も軽くなったし、自分で言うのもなんだが見違えるようだ。
化粧もやり直してくれて、味気ない顔が明るくなる。

「え、FUYOUの研究員なんですか?! わたしめっちゃ愛用してます!」

美容部員の人は自分より年上のお姉さんだったが、元気な人だった。

「作るのが仕事なので、それを使いこなせていないのは恥ずかしいんですけど」

「もったいない! 旭川さん、お肌も白くてぷるぷるだから乗せがいありますよ~色々ためしたーい」

いつもはパウダーを叩くだけの顔に、下地、ファンデーション、ハイライトまでしっかりと入れる。

しかし余り濃くならないようにして欲しいと要望をしたおかげで、ナチュラルに仕上げてくれた。プロが施してくれたというのもあるが、アイシャドー、チーク、グロスの彩りだけで自分じゃないみたいだ。

セットした顔とリクルートスーツが不釣り合いになり、首から上が浮いてしまう。

それを見た七生は、笑いを堪え肩を震わせていた。
失礼な人だ。

その後は服選びとなる。
到着したショップはハイブランドでないにしろ、そこそこ値の張るお店だった。
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