ドS弁護士は甘い罠を張る。~病院で目覚めたら危険な男の婚約者になってました~
「婚約者がいるのに僕にまでアピールしてたの? 財産目当て? 父さんにはとんだ尻軽だったと報告しておくよ。間宮さん、あんただって傷害罪で訴えてやるからな」

一方的な言い分に唖然とした。文から話しかけたことなどない。

その時、黙って聞いていた七生が笑った。
とても邪悪な顔で。

「俺を訴える? お前が? 寝言も大概にしろ」

紳士然とした態度はすっかり消え去り、雰囲気ががらりとかわる。

「お前がやったことは強制わいせつ罪。六ヶ月以上十年以下の懲役だ。因みに犯行時の録画もあるし、今話していた内容も録画と録音のダブルで証拠がある。俺は助けようとして、たまたまぶつかってしまっただけだ」

七生は三宅を視線で指し示した。
三宅は少し離れた場所で、動向を見守っていた。胸にはスマートフォンが握られている。

(もしかして……)

「はあ?! 録画とかふざけてんの?!」

賢が三宅に向かおうとした。

「おっと。大事な秘書に手を出す気ですか?」

横からさっと吾妻が現れた。三宅を背中に隠す。

「副社長?! なんで……」

なんでここに。

「七生に呼ばれてね」

吾妻はにやりとした。それだけで威圧感がある。

文は目を丸くして七生を見上げる。

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