【本編完結】誕生日に捨てられた記憶喪失の伯爵令嬢は、辺境を守る騎士に拾われて最高の幸せを手に入れる
(獣……?)
自分が獰猛な獣に食べられる様子を想像して、頭をふるふるとさせる。
「起き上がれる? 俺は二コラ。この一体を守る騎士をしている」
「騎士?」
(騎士って確か国民を守る優しい方よね?)
そんな風に心の中で思っていると、木の器に入って湯気の立った温かそうなスープが差し出される。
「食べられそうならこのスープを飲んでごらん」
「もらっていいのですか?」
「ん? もちろん、行き倒れている人からお金は取らないよ」
その言葉にリーズは安心してスプーンでひとすくいして飲む。
自分が獰猛な獣に食べられる様子を想像して、頭をふるふるとさせる。
「起き上がれる? 俺は二コラ。この一体を守る騎士をしている」
「騎士?」
(騎士って確か国民を守る優しい方よね?)
そんな風に心の中で思っていると、木の器に入って湯気の立った温かそうなスープが差し出される。
「食べられそうならこのスープを飲んでごらん」
「もらっていいのですか?」
「ん? もちろん、行き倒れている人からお金は取らないよ」
その言葉にリーズは安心してスプーンでひとすくいして飲む。