女総長と総長との甘い溺愛ー無愛想なヤンキーは猫好き

ヤンキーくんとウッチー



数日立った時のこと、宙は珍しく休み。

大事なことは言わない宙は、風邪でも引いたんだろう。


その帰り道。

ー……にゃー、にゃー


猫の声プラスヤンキーくん。


近くにいるのかな?

私は、猫の声を辿る。


あ、


案の定、ヤンキーくんと猫がいた。

それも、猫は子猫親猫合わせて……って、何匹の猫に懐かれてるし!

猫好きなのか?この、ヤンキーくんは。


「また、ウッチーか」

「猫、好きなの?」

「猫が寄ってくるだけだ」

「ほんとに〜?」

ヤンキーくんが睨む。

はいはい、それは良いから。

「……はぁー、猫。好きなんだ」

「やっぱり、だと思った。あ、名前教えてよ」

「はぁ?お前とクラス同じだけど」

「え!そうだっけ?!」

「俺、あんま顔出さないからな。お前にだけ、俺の名前教えてやる。瑞稀、蒼眞瑞希(そうま みずき)」

「蒼眞って、言うんだね」

「瑞稀でいい。お前は、内田友梨だろ。内田組の女総長」

「え!なんで、知ってんの」

「話が、回ってくんだよ。悪のな」

「で、女総長さん。俺になんの用?それか、俺と付き合う気になったとか」

「あ、あんた!ばっかじゃないの?!そ、そんな、……ある訳ないでしょ」

「同様してる笑。俺は、悪くないぜ」


そう言って子猫を私に渡してきた。

「コイツが、お前に懐いたら成立だ」

「はぁ?」

「にゃー❤」

腕の中の子猫は、私にベッタリ。

可愛い((o(。・ω・。)o))

「ふ、成立だな」

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